参考にならない鍼灸院開業

鍼灸師の夫婦が開業までの道のりをリアルに綴ります

夫婦でやる事の難しさ

私達の業界では

夫婦で開業すると離婚するから

やめた方がいい!!なんて事をよく聞きます。

 

 

実際にやってみて(って言ってもまだ開業準備だけど)

なるほどなーこういう所なのかなーと思う事がいくつかありましたのでご報告

 

 まずはやっぱりコレですな!

①治療方針

実は私と夫は同じ『鍼灸』『ボディーケア』を仕事としていながら、方向性がちょっと違うのです。

夫は実業団のスポーツ選手の治療をしてきたので、アスリート向きの施術や治療の組み立てが主になるのですが、私は女性の身体の不調や自律神経の安定、婦人科系の悩み等と向き合ってきたので、そもそも対象としてきた相手が違うのです。

すると一般的な『痛み』の治療においても、優先順位が少し違ってくるのです。

これに関しては、基本的な鑑別に関しては統一させたいと思いますが、治療に関しては敢えて統一する事なく、それぞれのスタイルを貫いていこうと思っています。

 

 

②思考タイプ

夫は直感タイプで、私は理論タイプ。

夫は直感なので、私に説明が出来ないし、私の理論を夫に話しても、そもそもその理論にピンと来ていないから、納得していない様子。笑

自転車日本縦断旅が良い例。直感で決まった事に理論で対抗しても、ほとんど意味がありません。(私達の場合は‼︎)

対策としては、なるべくは歩み寄る事と、あとは理解できなくても、まぁいっか!夫の決断なら大丈夫!なんとかなる!と、根拠なく相手を信じる気持ちだけ持っています。笑

 

 

③リアクションタイプ

体育会系で育って、大学も体育大卒の私としては『打てば響く小槌のように』リアクションをするのはマスト。

やるか?と聞かれたら、喰い気味に、やります!と答えるが、夫は違う。

やりたいのか、じっくり自分に聞いてみて、…んー…じゃやります…みたいな返事は、私からすると本当にやりたいのかわからないレベル。笑

でも本人は本当にやりたいと思って、そのリアクションらしい。直感だからと言って、リアクションがスピーディーとは限らない。

開業までに、いろいろと決断する機会がふえると、リアクションスピードのギャップは、なかなかイライラの種になります。笑

 

 

④行動タイプ

直感的なだけに、決めてからの行動は早く、しかも誰に何を言われようと絶対やる夫。だから、タバコをやめた時も、私にやめたら?とグチグチ言われても、ずーっとやめる気配もなかったのに、ある日やめると自分で決めたら、その日以来一度もタバコを吸いたそうにもしなかったわけです。

そして、私はと言うと判断が早い割には、石橋叩きまくるので、行動はのろまです。色々考えすぎ。ビビリ。まぁ、よく言えば慎重なのです♡

鍼灸師が慎重である事は、重要な事ですよ!笑

 

 

 

全くタイプの違う私達夫婦。開業に至るプロセスの中で、私もそして恐らく夫も、全然違うタイプの妻や夫と向き合うことで、自分自身を知っていく、という過程を、何度も繰り返したように感じます。

 

 

家族の幸せや人生の過ごし方を考えて、この決断に至ったからには、まずは家族の幸せをこれからも継続していけなければ、仮に経営が安定したとしても、目的が果たせていないので私達には意味がないのです。

家族の幸せと、治療院の運営、その両方を成立させていく事が、私達には必要なのだと感じています。

 

 

でも、書き出してみて思いましたが、開業はあんまり関係なく、夫婦として家族を維持していくには、いずれ普通にぶつかる事だったのかもしれませんね。これは、私達夫婦の課題の一つだったのかも。

 

この時期に、開業の準備をしながら、話し合ったりケンカした分、前より少しだけ深く分かり合えるようになった事で、私達夫婦は先の大事故を防げたのかもしれません。

 

そうだとしたら、夫婦で開業したから、離婚しなかった…なんて事になるのかも。笑

まぁ、先の事はわかりませんな。

私達が今後どうなっていくのか、皆さまどうぞお楽しみに♡

 

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あ、旦那さんが私の好きな

ターバン風ヘアバンドを

なんと1から作ってくれました。

この人の器用さには妻顔負けです。

 

 

 

本日妻でした。